バッラリーニのフライパンの安全性を、元専門店販売員の目線で解説します!
結論から言うとバッラリーニのグラニチウムコーティングはPFOAフリーで、安全に使用できます。
使用されている成分や、「なぜ有害視されるのか?」についても詳しく解説しています。
さらに、実際に長年使用した経験者だから分かる、使用感についてもお伝え!
ぜひ参考にしてみてください。
バッラリーニのグラニチウムコーティングは本当に安全なのか?

バッラリーニのフライパンにはグラニチウムコーティングが施されており、日常で使用する分では安全です。
でもそう言われても、いまいち信じられないですよね。
なぜそう言えるのか?を、使用されている素材や製造過程から解説します。
公式情報をもとに安全性のポイントを解説!
バッラリーニの公式取扱店であるツヴィリング公式サイトでは、以下のように明記されています。
- バッラリーニが独自開発したフッ素樹脂コーティング
- 耐熱温度は230℃
- PFOA、重金属、ニッケルを使用していない
人体への有害性が指摘されている物質は使われていません。
バッラリーニは1889年にイタリアで創業されたブランドで、130年以上経った今でも材料の調達から製造までをイタリアで行う「made in ITALY」にこだわり続けています。
PFOAに関する公式見解
バッラリーニのフライパンはPFOA(ピーフォア)は使用されておらず、PFOAフリーの表記がされています。

かつてPFOAは、フッ素樹脂加工の補助剤として一般的にフライパンなどに使用されていました。
しかし環境省では、環境や人体への影響が懸念されることからPFOSは2010年、PFOAは2021年に製造・輸入等を原則禁止としています。

現在販売されている多くのフライパンは、PFOAフリー(PFASフリーも同様)のため、安全性を気にすることなく使用できます。
グラニチウムコーティングに使用されている素材の安全性
グラニチウムコーティングは、バッラリーニが独自に開発したフッ素樹脂コーティングの名称です。

ベースはフッ素樹脂でチタンとミネラルの粒子を配合し、コーティングを硬くし耐久性を高めています。
グラニチウムコーティングのグレードは3種類です。
- グラニチウムコーティング(5層)
- グラニチウムエクストリームコーティング(耐摩耗強化5層)
- グラニチウムTi-Xコーティング(7層):最上位モデル
層の数が多いほど耐久性が高いですが、いずれもフッ素樹脂ベースのコーティングです。
フッ素樹脂はPTFEとも表記され、フッ素樹脂自体は人体には無害です。フッ素樹脂に配合されているチタンは、耐食性や耐久性に優れた素材で、医療用にも使用される素材で危険性はありません。
もう一つの配合素材、ミネラルは具体的な鉱物名までは表記されていません。
ですが、セラミックコーティングに使用されている成分もミネラルなので、こちらも危険性はありません。
バッラリーニのフライパンが有害視される3つの理由

バッラリーニのフライパンが有害視される背景には、コーティングの名前から化学物質が連想されやすいことなどがあります。
フッ素樹脂自体は人体に有害ではありませんが、高温になることで発生するガスを懸念する声もあります。
これらについて、詳しく解説します。
「グラニチウム」は化学物質ではなくコーティングの名前
グラニチウムは、バッラリーニのフライパンに施されたコーティングの名前です。
化学物質にはマグネシウム・アルミニウムといった「〜ウム」という名称が多いことから、「グラニチウム」という化学物質をコーティングに使用していると思われている方も多いです。

少し紛らわしいですが、グラニチウムコーティングはフッ素樹脂がベースになっているので、安全性に問題はありません。
コーティングの剥がれ=有害というイメージ

コーティングされているフライパンは剥がれた時に危険なんじゃ?
フッ素樹脂加工のコーティングが体内に入っても問題はありません。
フッ素樹脂は人の体内で吸収されず、そのまま排出されます。
またコーティングが剥がれてしまって、中の金属が露出しても、すぐに人体に悪影響がある訳ではありません。
バッラリーニのフライパンは、アルミニウムをステンレスの板材で何層か挟んで作られています。
露出した部分に酸や塩分の強い食品が長く触れると、金属の成分が食品に移る可能性があるので、コーティングが剥がれたフライパンは買い替えをおすすめします。
フッ素樹脂加工フライパン全般への懸念
フッ素樹脂(PTFE)そのものは、人体に有害ではありません。
懸念されているのは、加熱しすぎると有毒なガスを発生させるという点です。
フッ素樹脂は250℃を超える高温になると分解が始まり、350℃を超えると有害なガスを発生させます。
そのガスを吸い込むと、息苦しくなったりや咳が出る呼吸器系の症状を起こします。
人間の体にはそのような呼吸器系の症状が現れますが、文鳥やインコなどの鳥類には致命的です。
鳥類は呼吸器の構造が発達しており、ガスやタバコの煙、スプレーなどの汚染された空気で死んでしまう可能性があります。
このようなことから、フライパン選びでフッ素樹脂加工そのものを避ける人もいます。
バッラリーニのフライパンを安全に長く使う3つのポイント


バッラリーニのフライパンを安全に、さらに少しでも長く使えるポイントを3つご紹介します。
バッラリーニのコーティングは、こびりつきにくく非常に耐久性があります。
高性能ですが、安全に使うには注意も必要です。
空焚きを避ける
フッ素樹脂(PTFE)は約250℃を超えると分解が始まり、350℃付近から有害なガスが発生します。バッラリーニの耐熱温度は230℃ですので、中火以下での調理が基本です。
予熱も必要時間内にとどめ、フライパンに油や食材を入れない状態で長時間加熱しないように気をつけてください。
意外と見落としてしまいがちなのが、大きなフライパンで小さな食材を調理してしまうことです。
食材が当たっていない部分は、空焚き同様の高温になってしまうため、食材や作る料理に合ったフライパンのサイズをれ選びましょう。
金属ヘラではなくナイロン・シリコン製を使う
バッラリーニのグラニチウムコーティングは、金属ヘラの使用が可能と記載があります。
ですが、長持ちさせるためには使用しないことをおすすめします。
取扱説明書にもそのように記載があります。


ナイロンやシリコン製、木製のツールを使ったほうが、コーティングは長持ちします。
フライパンの中でフォークで刺す、包丁で食材を切るのもNGです。
急激な温度変化を避ける
調理直後の熱いフライパンにジュッと冷水をかけるのも、コーティング劣化の原因です。
急激な温度差によってコーティングの密着が弱まり、剥がれやすくなります。
洗うときはフライパンの熱が冷めてから、やわらかいスポンジと中性洗剤で優しく洗いましょう。
保管するときにフライパン同士を重ねる場合は、キッチンペーパーやフェルトを挟んでおくとコーティング面が傷つきにくくなります。
バッラリーニのフライパンの寿命の目安


バッラリーニのフライパンの寿命は、1年〜1年半です。
こちらは目安となり、実際にはどのくらい使えるのかを長年利用した経験も踏まえお伝えします。
今、話題になっている「復活法」や、10年保証についても解説しています。
寿命の目安は1年〜1年半程度
バッラリーニはフッ素樹脂でコーティングされており、寿命の目安は1年〜1年半ほどです。
ですが、先にご紹介した「長く使うポイント」を守れば2年以上は使えます。
私が以前買ったバッラリーニのフライパンは、使用頻度は週に2〜3回で5年以上使えました。


バッラリーニは大切に使えば、コーティングにかなり耐久性のあるフライパンです。
一方でこのような口コミもあります。
コーティングは消耗品という性質を理解しておきましょう。
SNSで話題の「復活法」は効果あるのか?
YouTubeやInstagramで「フライパン復活法」として、塩をフライパンで焼く方法がバズっています。
これは、くっつきやすくなってしまったフライパンに、一時的にくっつきにくさを取り戻すというものです。
ただし、あくまで表面の汚れを除去しているだけなので、コーティング自体が復活するわけではありません。
すでにコーティングが摩耗・剥がれている場合は、効果を実感しにくいでしょう。
新しいものに買い換えるまでの、応急措置的な方法として捉えてください。
保証はあるが再コーティングはしていない
バッラリーニのフライパンには、10年保証がついているものがあります。
こちらは、2〜3回使っただけでコーティングが剥がれてしまったり、正しい使い方をしていて変形してしまったりした場合の、初期不良に関する保証です。
10年間使用しているうちに、食材がくっつきやすくなってきたからといって保証の対象にはならないので、注意しましょう。
バッラリーニが向いている人・向いていない人


バッラリーニが向いている人と向いていない人は、下記のような人です。
| 向いている人 |
|---|
| 少量の油で料理したい人 コーティングの耐久性を重視する人 御影石調のおしゃれなフライパンを使いたい人 イタリア製のフライパンを使いたい人 |
| 向いていない人 |
|---|
| 重いフライパンは使いたくない人 強火でガンガン使いたい人 フッ素樹脂を避けたい人 コスパを重視したい人 |
バッラリーニの価格は、3,000円〜10,000円以上するものもあります。とにかくコスパを重視したい人には向いていません。
取っ手がステンレス製のタイプは、一般的なフライパンと比べると重たくなるので、軽さ重視の方は使いづらいでしょう。
よくある質問(Q&A)


まとめ|バッラリーニは有害ではなく、安全に使えるフライパン


バッラリーニのフライパンは、人体への有害性が指摘されているPFOA・重金属・ニッケルを使用しておらず、安全に使用できます。
有害視される背景には、聞きなれないグラニチウムという名前や、フッ素樹脂加工全般への不安があるためです。
グラニチウムコーティングは非常に耐久性があり、大切に使えば2年以上使うこともできます。
キッチン用品専門店で12年以上、お客様にフライパンをおすすめしてきましたが、バッラリーニはコーティングの耐久性を重視する人におすすめです




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