「ホットクックを買って、結局やめた人がいるらしい…」
買おうか迷っているときに、その言葉を見つけると手が止まりますよね。
先に結論をお伝えすると、やめた理由として挙がるのは主に5つです。
- 作るものが同じで飽きて使わなくなった
- 思ったより時短にならなかった
- 予約調理の不安・味がまずかった
- 洗い物が思ったより手間だった
- 価格に見合わないと感じた
筆者はキッチン用品専門店で12年以上働いた元販売員です。
シャープのホットクックとパナソニックのビストロ、両方とも使っています。
この記事では、世の中で言われている5つの理由を実機で確かめたうえで、使ってみて気になった点も正直にお伝えします。
そのうえで、2.4Lと1.6Lのどちらのサイズを選ぶかまでお話ししますね。
【結論】ホットクックをやめた理由5つと、続く人・続かない人の分かれ目

やめた理由と、その解決策を簡単にまとめます。
| やめた理由 | 解決策 |
|---|---|
| 作るものが同じで飽きて使わなくなった | 飽きやすい人は、メニューを開拓する |
| 思ったより時短にならなかった | ほったらかし家電と割り切り、加熱時間を他に使う |
| 予約調理の不安・味がまずかった | 予約調理を使わない・冷凍を活用・レシピの工夫 |
| 洗い物が手間 | 食洗機にまかせる |
| 価格に見合わない | レンタル・型落ち・中古品でまずは試してみる |
圧倒的に多かった声は「飽きた」「時短にならなかった」という、2つです。
このやめた理由は、そのまま買ったことへの後悔にも繋がりやすい理由です。
次の項目では、解決策についても詳しく解説していますので、自分が実践できるか確認してみてください。
やめた理由1|作るものが同じで飽きて使わなくなった

ホットクックには自動メニューがたくさん入っています。
筆者が使っているKN-HW24Hは自動メニューが161です。

それだけメニューがあって、飽きるってどういうこと?
実際に使い続けると、作るメニューは数品に固定されていきます。


これは筆者がパナソニックのビストロを使ったときにも、まったく同じことが起きました。
レシピの数は多いのに、気づけば決まった料理ばかり作っている。
機種の問題ではなく、自動調理鍋に共通する性質です。
もちろん、自動調理鍋で何十種類もの料理を作る方もいらっしゃいます!
理由は、材料をそろえるのが面倒・単純にレシピが美味しくない・自分の食の好み、などです。
レシピが200あっても、作るものは限られてきます。
解決方法|レシピ開拓をしてメニューを広げる
同じものばかりを食べていて飽きがくる人は、自分でレシピ開拓をする努力が必要です。
ホットクックは2015年に初号機を発売してから、10年が経っています。
インスタやSNSでオリジナルレシピが数多く投稿されていて、ホットクックを使用するユーザーも非常に多いです。
書籍もたくさん出版されていて、ダイエットや即席メニューなどのテーマごとに発売されています。
いつもの肉じゃが・カレーに飽きてしまったら、レシピ検索をして自分好みのメニューを見つけてみてください。
逆にいつも同じ料理を食べていても飽きない人は、使わなくなりにくい人です。
やめた理由2|思ったより時短にならなかった


これも多い理由です。特に共働きの方や、帰宅が遅い方から多くあがっています。
正直に言うと、調理にかかる時間そのものは、劇的に短くなりません。
| メニュー | ホットクックの調理時間 | 参考:ビストロの調理時間 |
|---|---|---|
| 肉じゃが | 35分 | 40分 |
| 豚の角煮 | 1時間30分 | 1時間50分 |
| 焼き豚チャーハン | 30分 | 10分 |
鍋やフライパンで作ったほうが早い料理もあります。ここを「時短家電」だと思って買うと、期待とずれます。
ホットクックにまかせられるのは加熱の工程で、食材の買い出しや切るなどの下ごしらえ、使った後の洗い物などはあります。
そのため、総合的にみると



普通に自炊するのとあまり変わらなくない?
そう感じて、ホットクックを使う意味が見出せず、使わなくなってしまいます。
解決方法|ほったらかし家電と割り切り、調理時間を他に使う
ホットクックは時短家電ではなく、自炊の手間が減るほったらかし家電です。
材料を切って入れてスイッチを押したら、あとは離れられます。
その間にお風呂に入っても、洗濯物をたたんでも、座っていても構いません。火を使っていないので、目を離せます。
調理時間はあまり変わらないけど、キッチンに立っている時間は減る、こう割り切るとがっかりしません。
何度も同じメニューを作っていると慣れてきて、始めよりも早く作れるようになりますよ
やめた理由3|予約調理の不安・味がまずかった


朝に生の肉と野菜を入れて、帰宅する夜まで放っておく。夏場なら特に、傷まないのかと心配になりますよね。
食中毒や、予約調理は腐るのではないか?と不安になって、予約調理を使わなくなる人もいます。
筆者は過去の仕事で食品衛生責任者の資格を取りました。
その立場から見ても、ここは確認しておくべきポイントだと思ったので、公式の説明を調べました。
シャープ公式が説明している予約調理の仕組み
シャープの公式Q&Aにはこのように書かれています。
炊飯器とは異なり、セット直後に1度火を通し、その直後に味を浸みこませる工程を経た後、食品が腐敗しやすい温度帯を避けた温度にコントロールします。
シャープ公式サポート「予約機能で、『朝にセットして晩に調理』する場合、食材は傷みませんか?」より
つまり、朝から夜まで生のまま置いておくわけではありません。
セットした直後に火が通っています。公式も「肉などの生鮮食品があっても食品が傷むことはありません」と明言しています。
炊飯器の予約と混同すると不安になりますが、仕組みが違うので問題ありません。
「予約調理はまずい」と言われる理由
もうひとつ「予約調理だとおいしくない」という声も、よくみられます。
これは筆者の見解ですが、“食品が腐敗しやすい温度帯を避ける=おいしさを保つ温度帯”ではない、ということです。
生鮮食品は鮮度が保たれない状態が続くと、味は落ちていきます。
その状態で調理すると、味に敏感な人は「おいしくない」と感じてしまいます。
また、予約に向く料理と、向かない料理があります。
煮込み料理のように、時間をかけて味がしみたほうがおいしくなるものは予約向きです。
逆に、食材のシャキッとした食感を残したい料理は、作りたてにはかないません。
シャープ公式レシピはまずいのか?
単純に「シャープ公式が出しているレシピがまずい」という声もあります。
味の好みの問題なので、正解・不正解はありませんが、パナソニックのオートクッカービストロでも
???(これはおいしいのか…?)
みたいなメニューはあります。
公式レシピは当たり外れがある、という認識がちょうどいいです。
解決方法|予約調理を使わない・冷凍を活用・レシピの工夫
食中毒や食品の腐敗に配慮された設計とはいえ、不安の残る方や、予約調理はおいしくないと感じる方は予約調理を避けてください。
「いやいや、仕事から帰ってきて料理を1からする時間なんてないよ」という方は、最新機種(KN-HW24K)の下ごしらえした冷凍食材を活用するのがおすすめです。
冷凍のまま調味料と一緒にホットクックに入れて、スタートボタンを押すだけです。
この方法だと、調理の手間が省けておいしい出来立てが味わえます。
「公式レシピまずい問題」は、はじめはレシピ通りに作って、2回目以降で自分なりに少しずつアレンジを加えてください。
こうすると、「失敗しておいしくない料理が大量にできた」ということを避けられます。


やめた理由4|洗い物が思ったより手間だった


ホットクックは調理の加熱の工程を担当してくれるだけで、洗い物は毎回あります。
ホットクックで毎回洗うのは、次のパーツです。
- 内釜
- 内蓋
- つゆ受け
- 蒸気口カバー
- まぜ技ユニット


蒸しトレーを使った場合は、これにプラスされます。
蒸気口カバーやつゆ受けは小さいので手洗いだと洗いづらかったり、まぜ技ユニットはさらに分解して洗うので、なかなかの手間です。
解決方法|食洗機にまかせる
数だけ見ると多く感じますが、内釜以外は食洗機で洗えます。
食洗機があるなら、洗い物の負担は減ります。
参考までに、筆者が並行して使っているビストロは、洗うパーツが食洗機に対応していません。
すべて手洗いなので、同じ自動調理鍋でもここは差が出るところでした。
洗い物は毎回のことなので、一度に複数食まとめて作ったり、汚れが落ちにくくならないよう早めに洗ったりするなど、工夫をしてみてください。
やめた理由5|価格に見合わなかった


キッチン家電で5〜6万円台という価格は、決して安くありません。
SNSやネットで「買ってよかった!」「神家電」などの声をみると、買う前の期待値が高くなりがちです。
ですが、実際に使ってみたら「思ってたより時短にならない」「洗い物が多すぎる…」などのギャップから、がっかりしてそのまま使わなくなってしまう人もいます。
これはホットクックに限らず、高級なフライパンなどでも、買う前の期待値とのギャップは起こりやすくなります。
まずはレンタルで試してみる



続けられるかどうか自信がない
そう感じているなら、無理に購入を決めなくても大丈夫です。
家電レンタルのレンティオでは、ホットクックを月額で借りられます。
自分と合わないな、と思ったら返せますし、気に入れば使い続けられます。
しかも月額を24ヶ月払うと課金が終わり、本体はそのまま自分のものになる仕組みです。
料金の詳しい計算と、何ヶ月使うなら買ったほうが得かは、レンタル専用の記事にまとめました。


型落ち・中古品を狙う手もあり
新型が発売される前後の1〜2ヶ月は、旧型が一番安くなりやすい時期です。
店頭では在庫を入れ替えるために価格を下げますし、これは通販でも同じになります。
ホットクックは2026年9月17日に新型のKN-HW24Kが発売されたので、旧型のKN-HW24Hが安くなりやすいタイミングです。
ただし、在庫がなくなればその後は手に入りにくくなります。
新型と旧型で何が違うのかは、別の記事で詳しく比較しました。


また、メルカリなどで中古品を狙う手もありますが、一点だけ注意があります。
ホットクックの内釜はフッ素樹脂加工が施されています。
これはフライパンと同じ原理で、使うほどに劣化する消耗品です。
劣化したものを購入してしまうと、食材がこびりついてしまったり、うまく調理できない可能性があります。
中古品を購入する場合は、使用頻度や内釜の状態がはっきりと確認できるものにしてください。
使って分かった、気になったポイント|やめるほどではないけれど


ここからは、筆者自身が実際に使ってみて気になったことをお話しします。
使うのをやめるほどではありませんが、買う前に知っておきたかったな、と思ったことです。
厳しい目線でこまかいですが、長く使うには気になるポイントです。
まぜ技ユニットの複雑さ・内釜のネジが気になる
まぜ技ユニットが思っていた以上に重さがあり、複雑な作りになっています。


分解して洗うことができるのですが、中にはネジが8本付いています。
食材に直接触れる部分ではないのですが、水分が残っていると錆びる可能性があるので気を使います…。
洗った後はすぐに乾燥させているので、今のところ錆たりはしていません。
料理によっては混ぜムラが発生する
作る料理によっては混ぜムラが起こります。
肉じゃがを作ったときに、じゃがいもはしっかり形の残っているものと、煮崩れしているものがありました。
玉ねぎは、半透明のままのものと、しっかり火が入って透明になっているものがありました。


玉ねぎは切ったあとに層がくっついたまま入れると、出来上がったときにもそのままの状態で残っていました。


パスタを作る時も、なるべくバラバラにして投入しないと、そのままくっついてイカダみたいになります。
私がズボラなせいもあるのですが、この失敗以降、材料はなるべくバラバラにして入れるという対策をしています。
内釜ににおいが移りやすい
ホットクックに限ったことではないのですが、カレーや豚の角煮をすると内釜ににおいが移りやすいです。
次の料理にもその匂いが移る、といったことはないですが、蓋を開けたときに“ほわ〜ん”と毎回におってきます。
におい移りしないよう、調理後は早めにお皿に移したり、内釜を早めに洗うようにしています。
それでもにおいが蓄積されて気になったときは、お水と一緒にクエン酸を入れて煮沸しています。
それでも「便利すぎる」と言われる理由


ここまで気になる点ばかり書いてきましたが、ホットクックには「便利すぎる」「手放せない」という声も同じくらいあります。
実際に使用しているユーザーの声と、筆者が感じた点もお伝えします。
使い続けている人の「便利すぎる」理由
使い続けている人が挙げるホットクックの便利すぎる点は、次の5つです。
- 火を使わない:目を離しても心配がなく、キッチンを離れられる
- 夏でも台所が暑くならない:熱いコンロの前に立たなくていい
- 味が安定する:同じメニューなら、体調や気分に関係なく同じ仕上がりになる
- 加熱をまかせられるだけでも楽:火加減や調理中の様子を見なくていい
- 低温調理が簡単でおいしい:旨みが凝縮される低温調理が簡単にできる
3つ目は、料理が得意な人ほど意外に感じるかもしれません。筆者も、自炊は得意なほうだと思っていました。
それでも、疲れて帰った日の自分の料理よりおいしく仕上がることがあります。
「ほったらかしにできる」ことと、「おいしくできる」ということに価値を感じている人が多かったです。
実際に使ってみて感じた便利な点
筆者も実際にホットクックを使ってみて「便利すぎる!」と感じました。
ここでは、多くのユーザーが感じている以外の便利ポイントをお伝えします。
- 内釜が軽い:手洗いでも扱いやすい
- 直感操作で迷わない:本体の表示画面に従って操作すればOK
- ホットクックユーザーが多い:困ったことでも検索すれば答えが見つかる
内釜が軽い
内釜が680g(KN-HW24H)と軽量で、家にある3合炊きの炊飯器の釜より軽かったです。
内釜だけは食洗機にかけられないのですが、手洗いでも洗いにくさは感じません。
ホットクックユーザーが多い
ホットクックは「自動調理鍋=ホットクック」ぐらいに知名度が高いので、ユーザー数も多く、プロの料理家にも愛用されています。
この料理、べちゃっとしやすいな…
など、気になったことは検索するとすぐに解決策が見つかります。
サイズで後悔しないための選び方|2.4Lと1.6Lどっち


買うことを決めたあと、最後に迷うのがサイズです。ここで選び間違えると、後悔につながりやすくなります。
現行のホットクックは、2.4Lと1.6Lの2つが主流です。
| 2.4Lタイプ | 1.6Lタイプ | |
|---|---|---|
| 型番 | KN-HW24H/KN-HW24K | KN-HW16H/KN-HW16K |
| 量の目安 | 2〜6人分 | 2〜4人分 |
| サイズ | 幅34.5×奥行30.5×高さ25.6cm | 幅33.0×奥行28.2×高さ24.0cm |
| 重さ | 約6.0kg | 約5.2kg |
| 消費電力 | 800W | 600W |
先に選び方の結論をお伝えしておくと、どうしても置き場所問題が解決しない場合以外、一人暮らしであっても2.4Lがおすすめです。
「大は小をかねる」とも言いますし、コンパクトさを選ぶメリットよりも、デメリットの方が上回るからです。
そのことも含め、詳しく解説していきます。
人数別の目安
- 一人暮らしで、毎回食べる分だけ作る → 1.6Lか2.4L
- 一人暮らしで、週末にまとめて作り置きする → 2.4L
- 二人暮らし → 2.4L
一人暮らしで作り置きしない方は、「一人だから小さいほうでいい」と考えがちです。
ですが、1人分だけ作れるメニューがあまり多くないので、結局2人分から作ることになります。
また、1人分だけのために、下ごしらえや洗い物を毎回するとなると、手間と合わないと感じるかもしれません。



小さいホットクックを買って、1人分だけ作ろう
この使い方をしようと思って1.6Lを選ぶと、ホットクックは十分に力を発揮できません。
内釜が小さいとそのまま入らない食材が出てくる
ホットクックの内釜の内径は、2.4Lタイプで21cmです。
低温調理でローストビーフやサラダチキンを作る場合、かたまり肉をそのまま入れます。
その際に内径が21cmでも端が折れてしまったり、少し斜めに傾けて入れることになります。
もちろん入る大きさに切って入れれば問題はありません。
でも、手間をかけたくないからホットクックを使っているのに、こういう手間が出てくると本末転倒です。
1.6Lタイプだとさらに内径が小さくなるので、そのまま入らない食材が多くなります。
型番の世代で迷ったら
同じ2.4Lでも、KN-HW24G、KN-HW24H、KN-HW24Kと世代があります。
末尾のアルファベットがZに近いほど新型です。
新旧の違いは別記事で詳しく比較しています。


サイズで迷うなら、借りて置いてみる手もあります
これが一番確実です。
サイズの違いは、数字を見ただけではピンときません。
実際にキッチンに置いてみて初めて「大きい」「思ったより平気」が分かります。
買ってから「置けない」と気づくより、先に確かめるほうが安全です。


ホットクックが向いてる人・向いてない人


ここまでの内容から、ホットクックが向いている人・向いていない人を整理します。
向いている人
- 火を使わずに調理したい
- キッチンに立つ時間を減らしたい
- 自分の作った料理の味が安定しない
- 作り置きも含め一度にたくさん作りたい
- 低温調理などの料理にも挑戦してみたい
長く使い続けられる人
- 食洗機がある
- 自分なりにレシピの工夫ができる
- ほったらかし家電と位置付けられる
- レシピ開拓をするのが苦にならない
上の項目とさらに下の項目も複数当てはまる人は、向いていてかつ長く使い続けられる人です。
向いていない人
次にホットクックが向いていない人です。
- 置き場所が確保できない
- 食洗機がなく、洗い物が面倒
- 調理時間そのものを短くしたい
- 作り置きはせずに、毎回1人分だけ作りたい
- 料理にこだわりがあり、いろんなアレンジがしたい
向いていない項目が多かった方は、自動調理鍋そのものが合わない可能性もあります。
自動調理鍋の向き不向きは、別の記事でまとめました。


よくある質問


まとめ|やめた理由の多くは「飽きる」と「時短にならない」だが解決策もある!


せっかくホットクックを買ったのに、やめてしまった理由は主に5つです。
- 作るものが同じで飽きて使わなくなった
- 思ったより時短にならなかった
- 予約調理の不安・味がまずかった
- 洗い物が思ったより手間だった
- 価格に見合わないと感じた
ですが、このどれにも解決策はあります。
まずは自分にホットクックが向いているのかを確かめて、長く使うための解決策が苦にならないかを考えてみてくださいね。
どちらも自信が持てないなら、まずは借りて確かめてみてください。買ってから後悔するより、ずっと安く済みますよ。










