レミパンは販売中止になったのか?その理由と真相を、元キッチン用品専門店12年の販売員が解説します。
結論からお伝えすると、レミパンは過去に一時的な販売停止がありましたが、現在は通常通り購入できます。
安心してください。
ネット上では「販売中止」 という声が今も残っていて、買おうとした方が不安になるケースがあります。
この記事では、以下の内容を解説していきます。
- 販売中止の主な要因(特許権トラブルとリニューアル)
- 販売員時代の店頭でのリアルエピソード
- 「品質問題で販売中止になった?」 への真相
レミパンは母の日ギフトの定番で「レミパンください」 と指名買いされるほどの人気商品でした。当時店頭で感じた話も含めて、忖度なく解説します。

レミパンは販売中止になったの?【結論】現在は通常販売中

「レミパンは販売中止なの?」と不安になっている方が知りたいことをお伝えします。
結論|レミパンは現在も通常販売されています
2026年現在、レミパンは通常通り購入可能です。
公式オンラインショップ・Amazon・楽天・Yahoo!ショッピング・イオン・ヨドバシなどの量販店で、レミパンプラス・レミパンミニ・レミパンワイド・レミパンエッグなどのラインナップが販売されています。
レミパンは過去に一時的な販売停止があったことは事実です。
「販売中止」 という噂がネット上に残っているのは、過去に一時的な販売停止があった時期の情報の名残で、現在の状況とは異なります。
レミパン(旧型)は買える?
現在、黄色と茶色のレミパンももちろん購入可能です。
公式・大手通販では、現行モデル(リニューアル後)が販売されています。
リニューアルの内容は、蓋の水差し口の形状変更と、蓋の取っ手部分にツールを置けるようになったことです。

2016年にレミパンプラスが発売されましたが、昔からあるレミパン(旧型)もいまだに根強い人気があります。
販売中止の真相|2008年訴訟とリニューアルの2つの波

レミパンの販売中止の真相について調べると、なぜか複雑の混乱する情報が出てきます。
その理由は、実は2つの異なる時期の出来事が「販売中止」 として語られているからです。
1つは2008〜2012年の訴訟期間中に広まった「噂レベル」 の販売中止、もう1つは2023年のリニューアル時の「実際の販売停止」 です。
それぞれを順番に整理していきます。
第1の波(2008〜2012年)|訴訟期間中の「噂レベル」 の販売中止
実は、レミパンには公的な記録として、裁判所の判例が残っています。
裁判所において、2008年(平成20年)に和平フレイズ株式会社が訴訟を提起。「平野レミ」 シリーズ(特許第3504636号の実施品で、「ドゥ!レミパン」「プレミアム レミ・パン」 などの商品)の独占的販売権をめぐる、約1億1,260万円の損害賠償請求事件です。
出典:裁判所 判例「平成20年(ワ)第36852号 損害賠償請求事件」
この訴訟に関与していた企業
| 立場 | 企業名 |
|---|---|
| 原告 | 和平フレイズ株式会社(新潟県燕市) |
| 営業譲渡元 | 明道株式会社(2007年解散・特別清算中) |
| 製造元 | 株式会社オダジマ |
| 商標・特許管理 | 有限会社ドレミファキッチン |
| 特許出願者 | 有限会社平野レミ事務所 |
| 被告会社 | 株式会社キッチンプランニング |
2012年3月30日に判決が言い渡され、原告(和平フレイズ)の請求は棄却されました。
この訴訟期間中(2008〜2012年)、ネット上では「レミパン販売中止」 という噂が広まり始めました。
実際に、2009年12月のYahoo!知恵袋にも「レミパン、販売中止について何かご存知の方いませんか?」 という投稿が残っています。
出典:Yahoo!知恵袋(2009年12月の投稿より)
ただこの訴訟期間中も、店頭ではレミパンが普通に販売されていました。
この頃は私が販売員をしていた時期と重なっており、旧型レミパンのみのラインナップでしたが、店頭では普通に取り扱っていました。現場で「販売ができず混乱が起きた」などはありません。
ネットの噂と現実が一致していなかったのが、第1の波の特徴です。
第2の波(2022〜2023年)|リニューアル時の実際の販売停止
第1の波(噂レベル)とは異なり、2022〜2023年には実際にレミパンの販売が一時的に停止した時期がありました。
ただし「販売中止」ではなく、リニューアルによる「旧型商品の販売停止」で、これが第2の波です。
リニューアル前後の販売停止
旧型レミパンから現行モデルのレミパンへのリニューアルがおこなわれた前後の時期、旧型レミパンの流通が一時的に止まりました。リニューアルが入る商品の一時的な欠品は、どのような商品でも普通に起こり得ます。
レミパンのような人気商品であれば、店舗側もリニューアル後の商品が入荷するまで十分な在庫を確保します。
ですが、予測よりも売れてしまった場合や、リニューアル後の商品の入荷が予定よりも遅れた場合などは、店頭で一時的な欠品が起こってしまうのです。
この間、店頭やネット通販で「レミパンが買えない」「販売中止になった?」 という状況が起こりました。
2022年のSNSで再燃した「販売中止」
実際に、当時のSNSでこのような投稿が残っています。
2022年に「レミパン販売中止」 がSNSで再び話題になったのは、リニューアル前後の販売停止時期です。
「特定の色が買えなくなった」=「販売中止」 と誤解されている
リニューアル前の旧型レミパンには、現行モデルにはないオレンジ色のラインナップもありました。
「いつも使っていたオレンジのレミパンが買えなくなった」「あのカラーはもう廃盤」 というお客様の体験が、ネット上で「レミパン販売中止」として誤解されているようです。
第1の波との決定的な違い
第1の波(2008〜2012年・訴訟期間)はネット上の噂が中心で、店頭では普通に販売されていました。
一方、第2の波(2022〜2023年・リニューアル前後)は、実際に旧型レミパンの販売が一時的に止まった時期です。「販売中止になっていた」 ということが、一部で実際にありました。
この第2の波の経験が、現在でも「販売中止」 として噂される原因のひとつになっています。
重要なポイント|製品の欠陥が原因ではない
2つの波について解説してきましたが、ここで強調しておきたい大切なポイントがあります。
それは、販売中止(販売停止)は製品の欠陥が原因ではありません。
- 契約・特許に関する企業間の問題:企業間の契約や特許の独占的販売権をめぐる争いが背景にあり、ビジネス上の問題
- リニューアルのための一時的な販売停止:改良のための前向きな販売停止。
つまり、どちらの波も製品の安全性や品質に問題があって販売中止になったわけではありません。安心してレミパンを購入していただいて大丈夫です。
ただ、「コーティングの不具合で販売中止になったのでは?」 と心配される方もいらっしゃると思うので、次のセクションで詳しく解説していきます。
販売中止の原因は品質問題?コーティング不具合の真相
結論からお伝えすると、販売中止(停止)の原因は品質問題ではありません。
ですが「レミパン販売中止の噂があるのは、実は品質が悪くて売られなくなったのでは?」 という不安がある方も多くいます。
実際にそのような事実はありませんが、コーティング系のフライパンには「コーティングの不具合」はどうしても起こります。
初期不良としての「コーティング膨らみ」 は当時実際に起きていた事実です。販売員視点で正直にお伝えします。
「販売中止=品質問題」 が結びつけられやすい背景
レミパンの品質について調べてみると、「コーティング剥がれ」「すぐダメになる」「コーティング膨らむ」 などの口コミも一部ですが見られます。
一般的な企業が、商品を「販売中止」にする要因には、異物混入・欠陥・事故・人気が無いため、などのネガティブなことが多いです。
そのため、コーティングに関する悪い口コミと、販売中止の噂を見ると、その2つを結びつけて考えてしまうのも無理はありません。
ただ、解説したとおり、販売中止の要因は特許権トラブル+リニューアル時の販売停止です。品質問題が直接的な原因ではありません。
販売員時代の現場で見たコーティング膨らみの事例
隠さずにお伝えすると、販売員時代にコーティングがぷくぷくと膨らんだレミパンを持ち込まれたお客様が実際にいらっしゃいました。
これはネットの噂レベルではなく、お客様が実物を持ってこられたのを対応した、という事例です。
コーティングの一部が水ぶくれのように浮き上がっていて、明らかに通常の使用による劣化ではない状態でした。

上記の写真のように、コーティングだけが浮き上がり、ペロンとめくれている状態です。
ただ、この「コーティングが膨らむ」というのは、レミパンに限ったことではありません。
コーティング系のフライパンには、ステンレス基材にフッ素樹脂の塗装をする過程で何かしらの不備があったり、不良があったりする場合があります。
メーカーの対応|1年保証で無償交換
このような初期不良は、保証期間1年内であれば無償交換の対象となっていました。
私自身、お客様に「メーカー保証で対応できる可能性があります」 とご案内し商品をお預かり、メーカーとお客様の間で交換手続きをサポートをさせていただきました。
「初期不良と確認された時点で、メーカーは誠実に対応してくれた」これは販売員として確認できた事実です。
コーティング系のフライパンには、製造上の問題で一定数の初期不良が発生することはあります。
そのために、レミパンを製造・販売する和平フレイズ(株)では、コーティングの初期不良に対する1年間の保証をつけています。
ですので、安心してレミパンを購入していただいて大丈夫です。
「コーティングの寿命や正しい使い方で長持ちさせるコツ」 については、こちらの記事で詳しく解説しています。

レミパン販売中止に関するFAQ

ここまでで解説しきれなかった、よくある疑問にお答えします。
まとめ|レミパンは安心して買える!過去の販売停止は品質の問題ではない

レミパンの「販売中止理由」 についてさまざまな角度から解説してきました。
2026年現在、レミパンは通常通り販売されています。
過去の「販売中止」 の要因は、企業間の問題での噂程度のものと、リニューアル時期の2つの波によるものです。いずれも製品自体の品質問題が原因ではありません。
コーティングによる初期不良があった場合でも、保証期間内であればメーカーは誠実に対応してくれます。
発売から25年以上経った今でも、このように注目されるフライパンは他に例を見ません。
レミパンはそれだけファンが多く、長く愛されているブランドです。



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